作って美味しい!本物のおもしろ体験ができる 氷室の郷へ行ってきた

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俗に1月は“行く”と言われる通り、あっという間に終わってしまいましたね。

2月に入り初日の土曜日に、妻と4歳になる息子を連れて、自宅から車で15分足らずの所にある南丹市八木町の“氷室の郷(ひむろのさと)”に行ってきました。

氷室の郷がある南丹市八木町は、昨年の11月に大嘗祭にお米を供納したことで報道された所と言えば、聞いたことがある方もおられると思います。

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氷室の郷ってどんなとこ?

氷室の郷は、 正式名称を「南丹市八木農業環境公園」と言い、公益財団法人八木町農業公社 という団体が運営しています。

場所は、京都府の真ん中に位置する南丹市というところにあり、京都市内から京都縦貫道を通れば30分ちょっとで着きます。

どういう所?

氷室の郷では、全国に先駆けてバイオ技術で環境に良い農業を行う仕組みを現実化した“八木バイオエコロジーセンター”の説明を展示しています。

そして、このような地球にも人にもやさしい仕組みから生み出されている本物の農作物を肌で感じてもらうため、 豊かな生活の経験知を持った農業マイスターの下で、夏野菜の収穫、いちご狩り、しいたけ原木の菌打ち、芋ほり、稲の収穫、赤味噌造り等々、季節を感じながらの食に関する体験ができます。

その他にも、草木染、木工、パン作りなども体験でき、年に数回出店や体験ゾーンでにぎわうイベントも人気です。

さらにさらに、イベント時には農業用ドローンの試飛行遊覧やバイオレーシングカートの展示・試乗など今どきのテクニカルな体験もできたりします。

ロケーション的には、こんな感じです。

体験棟の前には、芝生の広場と池があり、合鴨がいます。
体験講座を受けなくても、天気の良い日は、一日芝生の中のベンチでのんびりするだけでも癒されます。

また、少し離れたところには、ダチョウやクジャクがいます。

ちなみに入園するだけなら無料なので、我が家では、天気の良い日に、お弁当を持ってお出かけすることが多いです。

今日の目的は、1年分の味噌作り

さて今日は、氷室の郷で毎年やっている冬季の赤味噌造りの講座に参加するためやってきました。

2年前にも、妻と息子が参加して、赤みそを5kg作ったのですが、これが本当に香りも味も素晴らしかったんです。

朝に氷室の郷で自作した味噌で味噌汁を作っていると、味噌汁から味噌の香りがしてきます。

本物の味噌というものは、ここまで香りがしっかりして、味もまろやかなのか!と感激しました。

昨年も申し込んだのですが、定員オーバーで参加ができず残念な思いをしたので、今年は、前回の倍の10kg作ります。

実はこの講座、募集の時は、南丹市の広報で案内されていますが、募集初日で定員いっぱいになってしまうほどの超人気講座なんです。

今回の赤味噌づくりの講座時間は、1.5時間。

この講座時間内で仕込みを終了し、あとは自宅で半年ほどほったらかし保管をするだけです。

通常の味噌づくりは、ご存知の方もおられると思いますが、仕込みに使う大豆は、きれいに洗って水に18時間くらい付けておく必要があるんです。

それと麹は、自分でも作ることができますが、温度管理がシビアなので、通常は専門の麹屋さんに頼んで作ってもらうことが多いと思います。
ということで、麹の注文を仕込みの前にあらかじめ麹屋さんの都合を聞いて、仕込みの日に合うような日程で注文しておく必要もあります。

今回の講座では、大豆は、地元産の大豆で前処理済みのものを用意していただき、麹も地元産の貴重なもち米で講座の時間に仕上がるようにプロの先生が氷室の郷の設備で作ったものを使いました。

手間のかかる前準備をすべて済ませた状態で、本当に味噌の仕込みの部分だけを作業させてもらえるような美味しいとこ取りの講座内容だからこそ、これだけの短時間で自家製味噌の仕込みが楽しくできるわけなんです。

最高の材料 + 昔からの経験知 + 至れり尽くせりの作業

これが、この講座の人気の理由だと思います。

いざ、赤味噌作りへ

味噌を作る場所は、農食館という棟です。

さて、それでは味噌づくりにいってみましょう!

手の消毒を済ませて、まず材料をもらいに行きます。

材料は、10㎏の味噌を作るので
煮大豆6kg、麹3.3㎏、塩1.2㎏、アメ1200cc。

妻と息子は、煮大豆を頂きに行き、私は麹をもらいに行きました。

煮大豆は、豆ミンサーと呼ばれる機械で潰します。
この機械が無いと、豆を潰すのにかなり労力がかかります。
ミンチ肉みたいですね。

麹は、人肌くらいの温かさで、結構軽いです。

麹は、塊があると味噌の仕上がりが良くなくなるので、できるだけ一粒一粒バラバラにします。

次にこの麹に塩を混ぜます。
家族みんなでまぜまぜします。

麹に塩が混ざったら、豆ミンサーで潰した大豆を少しづつ加えながらなじませます。

すべてなじんだところにアメと呼ばれる大豆の煮汁を入れてなじませます。
家族みんなでまぜまぜします。

十分まざったら、団子にします。

団子ができたら、いよいよホワイトリカーで除菌済みの樽に仕込みます。
仕込む方法は、団子を思いっきり樽に投げ込みます。
これは、味噌の中の空気を抜くためです。
空気が残っていると、その部分からカビが生えてくるからです。
投げ入れたら、さらに味噌から空気を抜くため、力いっぱい押します。

最後は、ホワイトリカーをしみ込ませたキッチンペーパー2枚を味噌の上にぴっちり密着させて蓋をします。

さらに、味噌の保管中にカビが生えないように、キッチンペーパーの上にアルミホイルを敷いて練りわさびを置いておきます。
できたら、ラップをかけて蓋をし、夏ごろまで置いておきます。

まとめ

環境に配慮した、地球にも人にも優しい仕組みで、食べるという人として基本的な部分を考え、体験できる氷室の郷は、私たちが忙しい日常生活に疲れを感じた時に訪れると癒され、どことなく温かさを感じることができる所だと感じます。

入場は無料なので、各体験はともかくとして、手弁当で遊びに行かれてはいかがでしょうか?


今回、お世話になった赤味噌作りの講座中に新聞社の取材が入っていたのですが、たまたま私の家族の味噌を作っている様子が新聞に載り、家族みんなでびっくりしてました。

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